こんにちは。多田です。
あまり知られていませんが世の中には社労士用の業務ソフトというものが存在します。
代表的なものは「社労夢、台帳、セルズ、オフィスステーション」というソフトです
実は個人事務所を開業した時から、生産性向上の観点から社労士ソフトには興味がありましたが、
①顧問先が20社/人まではエクセル・e-Govの併用で十分という判断。
②ベンダー間のデータ連携ができない(将来ソフト乗り換えしたくなった際、従業員情報の手入力が発生する)
という理由で検討中を続けていました。
担当先(=業務量)の増加するなか、社労夢とオフィスステーション(OS)の2社一択で導入時期を見計らっていましたが、6月5日のエムケイシステム(社労夢)のランサムウエアによる通信障害をきっかけに消去法でOSに一気に傾きました。
OSも社労夢と同様のクラウドサービスのため絶対安全とは思いません(この世に絶対はない)。
クラウドサービスを使わずに事務所で従業員情報を取り扱う、今までの方法では事務所がランサムウエアに感染した場合、PCの復旧に掛かる時間の他に、従業員情報の漏洩の範囲が不明確なまま業務を行う必要があります。それでは大変な時間を消費し、情報漏洩しているかもしれない不安が長期間続きます。データはクラウドに置き、PCには残さない方法が結果として安全と判断しました。
よりまして、6月15日から事務所内の一部PCで業務ソフトの利用を開始しました。
また同時期に、社会保険労務士損害賠償責任保険のサイバーセキュリティ特約を締結しました。万が一のマイナンバー等の漏洩時の補償を考慮したものです。この特約は7月1日発効です。
雇用保険と社会保険の得喪と扶養関係の届をしてみました。社労士仲間からは、業務ソフトを使わないことは考えられない!と言われていたとおり非常に便利です。今後は事務所全体で推進していこうと思います。